これももう半年くらい前になりますが、去年の夏は世界遺産の五箇山・白川郷の合掌造り集落に行ってきました。
7月に富士山が世界遺産になってから、私は日本の世界遺産に興味を持つようになりました。特に白川郷なんかは、一度は行ってみたいなぁとかねがね思っていました。しかし、調べれば調べるほど、世界遺産になったことによる弊害もあるようでして・・・
とは言え、名高い合掌造り、日本の原風景と呼ばれる山村集落を見てみたい気持ちは変わらなかったので、夏の休暇を利用して行くことにしました。
関東地方から白川郷はかなり遠いです。
ただ、白川郷付近を通る東海北陸自動車道という高速道路が開通したこともあって、名古屋・富山の各方面からのアクセスは比較的良くなりました。
関東からのアクセス手段としては、やはり長野県の松本から、安房峠(あぼうとうげ)を越え、岐阜県の高山を経由して行く方法がもっとも一般的でしょうか。
私たちもこのルートで行くことにしました。
というより、前日の宿泊地が諏訪だったので、このルート以外になかったのですが。
そんなわけで早朝5時半に宿泊地を出発。
中央道諏訪IC→岡谷JCT→長野道松本ICから国道158号を通り、一路安房峠を目指します。
途中の道の駅でドライバーを交代し、みんな代わる代わる車内で朝食をとるという慌ただしさ。
実は私たちが懸念していたことは混雑。
かつての黒部ダムの時のように、駐車場の混雑で目的地を目前に引き返すということがないように、かなり早く行動することにしたのでした。
奈川渡(ながわど)ダムを通過。
道はウネウネで結構運転にも気を使います。
やがて上高地への入り口、釜トンネル付近へ。
我々は上高地には用はないので、釜トンネルの手前で高山方面へ左折。
こうして車はすぐに安房(あぼう)トンネルへ。
このトンネルは、北アルプスを貫き、長野と岐阜を結ぶ要路です。
このトンネルが開通するまで、国道158号は狭路と冬季の積雪に悩まされていました。
1997年に安房トンネル・安房峠道路が開通すると、これらの問題は解消し、長野と岐阜のアクセスは格段に良くなりました。
ただ、活火山を貫くトンネルの工事は土砂災害や雪崩、水蒸気爆発など困難の連続で、作業員の努力と犠牲により、オリンピック前の開通にこぎつけた経緯があります。
そもそもこの国道158号の車窓からみる深い山々とたびたび見られた土砂崩れの痕跡は、やはり自然というもののとてつもないパワーを持っており、人間はそれに対してただただ無力なのだと感じざるを得ないものでした。
そんな厳しい地形と自然環境を縫って、車は岐阜県側の平湯へ。
ここからすでに高山市。でも、まだまだ山間部は続きます。
今度は高山へ向かって下る道。
やはり急カーブの連続です。
それでも・・・
車窓には次第に里の様子が見えてきました。
なんとなく岐阜、特に飛騨地方といった感じの町並みになってきました。
田んぼも現れました。
高山市街地まであと数キロの地点。富山や中部縦貫道の文字も見えてきました。
高山市街は通らずに、中部縦貫道(高山清見道路)を目指します。
できたてホヤホヤな感じ。いよいよ白川郷の表示が見えてきました。
この道路はバイパスみたいなものでして、無料で走れます。
この道路は東海北陸自動車道の飛騨清見ICとつながっており、そこから東海北陸自動車道に乗ります。
東海北陸道は長大トンネルの連続です。
そんなこんなで白川郷IC。でも、今回はここでは下りず、次の五箇山(ごかやま)ICを目指します。
五箇山も白川郷と同じく合掌造りの集落が世界遺産に指定されています。
今回はその五箇山を先に見ようと言うわけです。
今回はとにかく長駆移動です。
五箇山の表示が見えてきました。
富山県に入ります。
あと少し!
五箇山ICに着きました。時間は9時頃でしたが、車がぜんぜんいなく、閑散としています。大混雑を予想していたので、これには拍子抜け。
五箇山の付近は現在は富山県南砺市の市域にあたります。かつては平村でした。
その平村を目指していくと・・・
さっそく発見。これは菅沼集落かな?ちょっとここはスルー。
ここらが旧平村の中心でしょうか?えらく閑散としていますが・・・
看板が見えてきました!あと2km!
着きました・・・
(つづく)