類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

奈良県

橘寺(明日香村)

仕事を辞めたい、と思った(何回目?)。しかし、本年はいよいよ今年限りと思い、例によって再び聖徳太子の御前に額づいてその思いを吐露したいと思った。前回は播磨の法隆寺荘園の旧地、斑鳩寺に向かい、それもやはり年度の終わりが近づく去年の3月のことで…

金峯山寺(吉野町)

〽吉野を出いでて討ち向かう… 古い唱歌「四条畷しじょうなわて」の冒頭にある吉野という場所に惹かれたのはいつ頃か覚えていない。 されど、幼い頃、石ノ森章太郎氏の『マンガ日本の歴史』を初めて母に買ってもらった時に読んだ巻が天智天皇と天武天皇の話で…

室生寺その4(宇陀市)

今回の旅もいよいよ終盤へと差し掛かった。室生寺の最後は奥の院を訪ねることであった。室生寺の奥の院は五重塔よりさらに奥へ入ったところにある。しかし、そこに至る過程は見上げたとたんに嫌になるような長い長い急な石段が待っていた。 ひいひい言う妻を…

室生寺その3(宇陀市)

本堂(灌頂堂)の左脇から続く石段からは、その上に聳え立つ五重塔の姿がすでに見えていた。「あれ…なんか意外に新しい感じ」 そう思わなくもなかったが、私はこの塔は平成期に台風により大きな被害を受けていたことを知っていた。だから、今まで見てきた金…

室生寺その2(宇陀市)

というわけで紅葉に彩られた石段を上ると、日本史の弘仁・貞観文化の建築の分野で必ずと言っていいほど登場する室生寺の金堂が現れた。無論、国宝の指定を受けている。 記憶する限り弘仁・貞観文化の建築は高校等で使う主要な資料集には、この室生寺の金堂と…

室生寺その1(宇陀市)

(長谷寺からの続き) どうやら電車とバスを一本前倒しできそうだ、ということになり、長谷寺駅へやや急いで戻る。やってきた名張行きの急行に乗り、12:53頃、室生寺への最寄り駅となる室生口大野駅へと到着した。 バスの出発は13:00。当然、鉄道との接続を…

長谷寺(桜井市)

新婚旅行の記事を書き終えぬまま、用意しておいた記事が予約投稿されていたから、ちょっと新婚旅行の記事は中断。 長谷はせとか清水きよみずとかの霊験あらたかな観音様には人を何かの縁を結びつける力があるらしい。ただし、それは必ずしも良いものとは限ら…

當麻寺―中之坊―(葛城市)

続いて私たちは當麻寺の塔頭(子院)の一つ、中之坊へと向かった。當麻寺は真言宗と浄土宗の並立の寺で、現在13の子院がある。中でも真言宗の西南院と中之坊、浄土宗寺院の奥院と護念院から毎年交代で當麻寺の住職が出されている。中之坊は中心的な塔頭の…

當麻寺―伽藍堂塔―(葛城市)

叡福寺であらかじめお願いしてあったタクシーに乗り、私たちは太子町から一路東へ向かう。国道166号(竹内街道)で府県境を越え、奈良県葛城市へ入る。距離としては7kmほどだが、途中山越えがある。自動車で20分ほどの旅だった。 當麻寺の参道に入り、仁王門…