だいぶ間があいてしまいましたが、前回の続き。もう去年の夏の話。
朝9時頃、相倉合掌造り集落に到着。
まだ観光客は少ないようです。
早く出た効果もあり、駐車場はこの時間帯はガラガラでした。
いや、ガラガラというと、言い過ぎかもしれませんが、とにかくすんなり止められました。
さっそく散策を開始。
観光客も少なく、静かです。
世界遺産と言えど、五箇山は基本的に現役の住宅が主となっています。
夏のことで、みなさん、結構開け放って掃除だ、水撒きだと、普通に暮らしています。
うーん・・・観光客がこんなに外をウロウロしているなか、落ち着かないだろうなぁ・・・
と、ちょっと気の毒に思いつつも、そんな自分も観光客。
神社がありました。
それでも静かで良いところには間違いない。世界遺産にふさわしいことは確か。
夏なので、穏やか。というか、暑い。
時間はゆっくり流れていきます。
「日本の原風景」と言われるだけに、水田がよく似合います。
しかし、水田耕作が行われるようになったのは、太平洋戦争後なんだとか。
かつては養蚕が盛んで、桑畑が多くあったそうです。
それならば、また景観もちょっと違った感じであったのでしょう。
ちなみに蚕の糞を利用した火薬の原料作りを行っていたことが五箇山の特徴であったそうです。
いくつかそのことに関する展示があり、興味深かったです。
「日本の原風景」というより、「昔ばなしに出てきそうな景観」が正しいでしょうか。
でも、若い人から年配の人まで、多くその風景を共有できる背景には、やはり自然と調和した暮らしに対する憧れなり、意識があるのでしょうかね。
いくつかの家は観光客用に中に入れるようになっています。
いつまでもここにいたい。
そう思えるほど、のんびりと、落ち着いた時間が過ぎていきます。
自分は都会暮らしが長い。
というか、今もずっと都市暮らしで、「田舎」というものを持ったことがない私にとって、こういった時間がゆっくり流れる風景は憧れます。
でも、きっとこういうところに、こういうところなりの暮らしの厳しさもあるんだろうなぁとは思いました。
展望台から集落を眺めます。時間が経つと、駐車場も結構うまってきました。
標高は高いので、涼しいと思ったのに、かなり暑かった。かき氷を食べます。
ここは、かなり良いところでした。
まさに世界遺産にふさわしい集落。
思ったより観光化されておらず、普通の生活が営まれているところがいいですね。
というようなわけで、大満足な五箇山。
また来たいなぁ・・・
本当にここはおすすめです。
ちなみに、岐阜県側の白川郷も行ってみましたが、こちらは五箇山よりずっと大規模で、かなり観光化も進み、観光客も多いです。
一種のテーマパーク的な感じがしたのが印象的でした。
一度行ってみたいと思ったので、行ってみたのわけですが、こちらは五箇山と違って一度行けばいいかなぁという感じでした。
特に紹介したい写真もない。
というわけで、この旅はこれでおしまいです。
(おわり)
(2014/6/29加筆)