類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

セブンイレブンでの大事件

それはある日の夕方のことだった。 この日は職場のくだらない(心底どうでもいい)、しかし、なかなか大変な会議のため心が折れ、その日の夕食を作る気がなくなった。帰ってからもやらなければいけない仕事がいくつかたまっており、夕食にあまり多くの時間を費…

橘寺(明日香村)

仕事を辞めたい、と思った(何回目?)。しかし、本年はいよいよ今年限りと思い、例によって再び聖徳太子の御前に額づいてその思いを吐露したいと思った。前回は播磨の法隆寺荘園の旧地、斑鳩寺に向かい、それもやはり年度の終わりが近づく去年の3月のことで…

石山寺その2(大津市)

さて、本堂の拝観を終える。写真の通り、本堂にやはりワラワラと人がいるが、往古とて同じように貴賤関係なく多くの人がこうして観音詣でをしていたことであろう。本堂の一角には紫式部が参籠したと伝える「源氏の間」なる一角があった。伝承に過ぎないだろ…

石山寺その1(大津市)

古来より霊験あらたかな観音霊場と言われれば、やはり大和の長谷寺、京の清水寺、そして近江の石山寺であろう。「紫式部が筆があと」とて、式部が源氏物語を書き起こしたという伝承、そして「石山寺縁起絵巻」などで有名なこのお寺だが、やはり貴賤問わず訪…

久遠寺その3(身延町)

しかし、そうは言ってもこの日は平日である。先述のジイサン、バアサンたちの団体を除いては人はまばらだった。私はひとり、他の人たちがはけるのを待ってから、奥の院(思親閣)へと向かった。身延の山中で晩年を過ごした日蓮。ここは彼が遠く故郷の安房・…

久遠寺その2(身延町)

さてさて、287段もの菩提梯を登りきると、そこは壇上にあまたの伽藍が建ち並ぶ。久遠寺の前身となろう日蓮が晩年を過ごした草庵の跡はここではない。ここに伽藍が建立されたのは室町時代頃で主導したのは、関東では眼病に霊験あらたかとしてよく知られている…

久遠寺その1(身延町)

これは昨年の秋の話になる。11月に私は仕事の都合で米国に行ってきた。海外旅行の経験自体は何回かあるが、米国は初めてでそれはそれなりに良い経験であった。 しかし、異国を旅した後、「異国で浴びた空気」を日本の神聖な温泉で清めたいという謎の思いにか…

コロッケそばの怪

皆さんはコロッケそばという食べ物があるのをご存じだろうか。 かけそばにコロッケが入っているだけのシンプルな料理。 しかし、通例「かけそばにコロッケを入れるか?」ということでゲテ物扱いされ、あるいはその存在を知っている人においてもそんなに高尚…

気に入っているもの(FMトランスミッター)

私の乗っている車は今年で13年目を迎えます。製造から13年も経つと陳腐化が進み、最新の車にはついているものがなかったりと、いろいろ不便に思うこともチラホラ。 特に車中で音楽を聴く時なのですが、もともとこの車はCDの再生とiPodに接続することができる…

笠森観音(長南町)

茂原もばらの鷲山寺じゅせんじに向かう途中、かねてから行ってみたかった長南町ちょうなんまちの笠森観音(笠森寺かさもりじ)にも寄った。本尊を十一面観音とする坂東33観音の31か所目にあたるが、大岩の上に聳える特徴的な懸造かけづくりの観音堂が有名な…

元禄津波供養塔(茂原市)

久しぶりに平日休みに遠出をした。前日までどこに行こうか悩み続け、結局、千葉県にした。相変わらず仕事の悩みがつきない中、そんな現実を忘れるために、車で行ける手軽な田舎を選んだのだった。

謎の丸山教の石碑(杉並区)

所用があって京王線・八幡山駅の北側の住宅街の中を歩いていたら、個人の邸宅の一角(おそらく私有地であろう)に気になる石碑があった。

その後の行程(新婚旅行編・完結)

何しろ2年前の2021年の春に行った新婚旅行の記事がいまだに完結していなかった。 道成寺の参拝を終え、残すところは南方熊楠記念館(白浜町)、熊野本宮大社(田辺市)、熊野速玉大社(新宮市)、熊野那智大社(那智勝浦町)、そしてトルコ記念館(串本町)である。 こ…

金峯山寺(吉野町)

〽吉野を出いでて討ち向かう… 古い唱歌「四条畷しじょうなわて」の冒頭にある吉野という場所に惹かれたのはいつ頃か覚えていない。 されど、幼い頃、石ノ森章太郎氏の『マンガ日本の歴史』を初めて母に買ってもらった時に読んだ巻が天智天皇と天武天皇の話で…

高野山金剛峰寺(高野町)

これはもう1年も前のこと。2022年3月、私たち夫妻は初めて奈良県の吉野と和歌山県の高野山を訪れた。年度も末の忙しい最中、例によって仕事終わりに新幹線に飛び乗って2泊3日の強行軍。それでも桜と南朝遺跡に名に負う吉野の地と、日本密教の総本山たる高野…

斑鳩寺(太子町)

仕事を、辞めたいと思った。……ってこんな書き出しをするのは、神奈川県の三ノ宮比々多神社の記事も同じであった。その記事がなんと3年前(2020年)。あれから転職活動をしようにも始めず、ウダウダしているうちに3年もの月日が経過したのである。しかし、いよ…

道成寺(日高川町)

新婚旅行編。紀三井寺の続き。 …というわけで、旅はいよいよ南紀へ突入。ここからが本領発揮というべきか。紀三井寺を訪ねた私たちは和歌山市街から阪和道で一路みなべ町へ。当地のリゾートホテルで一泊するや、翌日は再び北上し、日高川町にある道成寺へや…

紀三井寺(和歌山市)

新婚旅行の記事再開。ちなみに前回はこちら。 というわけで、翌日は四国を離れ徳島に行くべく、徳島港へ。 鳴門からは一般道で徳島市へ。 カーナビと途中に立っている看板のおかげで案外、徳島港へはスムーズにたどり着けた。 南海フェリーはドライブスルー…

令和4年度共通テスト日本史の解答番号5の問題

2022年1月15日実施(1日目)の大学入学共通テスト・令和4年度本試験の日本史の科目において以下のような問題があった。 問題はこちら▼。なお、取り上げる問題の解答番号は「5」である。 www.sankei.com (リード文)「下線部dに関連して,大輝さんは次の…

年越ししたジョロウグモ

久々のクモネタ。 これは昨年末も暮れの暮れ。大晦日のことであった。年越しそばに海老の天ぷらをつけたい!と思った私は、もう年末の買出しは済んでいるのに、その海老だけを買いに近所のスーパーに出かけた。 ところが年末のスーパーは大混雑。とても海老…

室生寺その4(宇陀市)

今回の旅もいよいよ終盤へと差し掛かった。室生寺の最後は奥の院を訪ねることであった。室生寺の奥の院は五重塔よりさらに奥へ入ったところにある。しかし、そこに至る過程は見上げたとたんに嫌になるような長い長い急な石段が待っていた。 ひいひい言う妻を…

室生寺その3(宇陀市)

本堂(灌頂堂)の左脇から続く石段からは、その上に聳え立つ五重塔の姿がすでに見えていた。「あれ…なんか意外に新しい感じ」 そう思わなくもなかったが、私はこの塔は平成期に台風により大きな被害を受けていたことを知っていた。だから、今まで見てきた金…

室生寺その2(宇陀市)

というわけで紅葉に彩られた石段を上ると、日本史の弘仁・貞観文化の建築の分野で必ずと言っていいほど登場する室生寺の金堂が現れた。無論、国宝の指定を受けている。 記憶する限り弘仁・貞観文化の建築は高校等で使う主要な資料集には、この室生寺の金堂と…

室生寺その1(宇陀市)

(長谷寺からの続き) どうやら電車とバスを一本前倒しできそうだ、ということになり、長谷寺駅へやや急いで戻る。やってきた名張行きの急行に乗り、12:53頃、室生寺への最寄り駅となる室生口大野駅へと到着した。 バスの出発は13:00。当然、鉄道との接続を…

長谷寺(桜井市)

新婚旅行の記事を書き終えぬまま、用意しておいた記事が予約投稿されていたから、ちょっと新婚旅行の記事は中断。 長谷はせとか清水きよみずとかの霊験あらたかな観音様には人を何かの縁を結びつける力があるらしい。ただし、それは必ずしも良いものとは限ら…

先山・千光寺(洲本市)

伊弉諾神宮を出た私たちは時間節約のため一区間だけ高速道路を使う。淡路島中央インターチェンジで降りて、途中、Googleマップのストリートビューで何度も検証して調べえたこの場所にやってきた。 ここは先山という山が一望できるスポットである。ちょうど建…

伊弉諾神宮(淡路市)

こうして私たちは徳島入りして、この日はJR徳島駅前のホテルで一泊した。翌朝、近くのレンタカー屋でレンタカーを借りると、さっそく北へ車を向けた。せっかく徳島へは来たが、向かう先は大鳴門橋である。鳴門北ICから神戸淡路鳴門自動車道に乗れば、まもな…

新婚旅行編のスタート(序章・徳島へ)

とうとう重い腰を上げてこの記事をスタートさせねばなるまい。 筆者は昨年3月に結婚している。その頃はまだ新型コロナウイルス感染症の日本での拡大がせいぜいダイヤモンド・プリンセス号の船内の騒ぎにとどまっていた頃。しかし、市中感染が広まり、緊急事…

大山寺その2(伊勢原市)

そんなこんなで大山寺駅からハイキングコースのような山道を歩くこと数分。大山寺の正面参道にたどり着いた。 紅葉の時期であったなら、綺麗であろうこの階段。この日はまだ蝉が鳴いているくらいの蒸し暑さで、木々の葉もまだまだ青い。写真だけ見れば新緑と…

大山寺その1(伊勢原市)

久しぶりに伊勢原の大山に行ってきた。特段大山に何か見に行きたいものがある、ということもなかったのだが、とにかく近年は仕事を巡る様々なことで疲れていたので、気分転換を図りたかった。大山に行ったのは、このブログの記録を見る限り、2013年のことで8…