類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

静岡県

日金山には鬼がいる(熱海市)【後編】

地蔵堂(本堂)を見終わると、境内をしばらく周囲をウロウロと彷徨った。そうしているうちに、今まで晴れていた空は俄かに曇りだし、強い風が吹き始めた。場所が場所だけに、ちょっとドキッとする。 「あまりいたくない場所だ」 そう思いながらも、東京から…

日金山には鬼がいる(熱海市)【中編】

伊豆地方の山上他界として知られる日金山。隣接する霊園から山道を歩くこと10分ほどでたどり着いた日金山東光寺。死者の魂が集まる山、地蔵信仰の霊地として、かつては多くの人が参詣したというこの地も平日の真昼間は人っ子ひとりいなく、静まり返っていた。

日金山には鬼がいる(熱海市)【前編】

しばらくブログを書いていないなぁーと思っていたら、何とこんな年の瀬になってしまっていた。 今年は忙しかったが、別にどこにも行かなかったわけでもなく、ただ何となくブログを書かなかっただけであった。だが平成最後の年、このまま放置というわけにもい…

丹那断層を追いかけて(函南町)

箱根の南に函南町(かんなみちょう)という町がある。特に何か有名な観光名所があるわけではないのだが、私は昔からこの函南の地に何回も行ったことがある。函南は伊豆半島の付け根にあり、田方郡に属するのでもと伊豆国の領域だ。鎌倉時代、幕府の執権をつと…

岩本山実相寺(富士市)

私は昔から、日蓮宗の信仰が強いエリアを「日蓮宗地帯」と呼んでいる。北陸地方の「真宗王国」の類義語としてである。私が思う日蓮宗地帯は、まず鎌倉。鎌倉に数ある寺院の中でも、日蓮宗の寺は一番多いし、獅子吼(ししく)の「辻説法」で日蓮の教学が花開…

新年初ドライブ

所用があり、車で神奈川県の秦野のあたりから、国道246号線で静岡県の駿河小山へ抜けました。図らずもこれが新年初ドライブとなりました。2018年のドライブシーズンの開幕です。

須走浅間神社

国道413号ドライブの後、道の駅すばしりから近くの冨士浅間神社へ歩いてみました。 小山町の須走にある富士浅間神社は一般には「東口本宮浅間神社」や「須走浅間神社」の名称で知られています。祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやのみこと)、大己貴命…

山住峠へ(山住神社)

憧れの秋葉寺をあとにした私たち。山道を秋葉神社まで戻り、さらに駐車場に戻ると、車に乗り込み、この日最後の目的地、山住峠(やますみとうげ)にある山住神社へと向かうことに。しかし、この時点で15時近く・・・ 果たして神社が開いている時間までに着く…

山を下りた三尺坊(秋葉山の秋葉寺)

もう半年くらい前の話になってしまいましたが・・・ 秋葉山本宮秋葉神社の続きです。 秋葉神社上社の参拝を終えた私たちは、いったんお土産屋に入り、遅い昼ごはんとして蕎麦を食べることに。 そして食べ終えると、いよいよ今回の旅の一番の目的、秋葉寺(し…

三遠への旅4

というわけで、今度は半僧坊の御真殿(ごしんでん)へ外から参拝。無事、御影(おすがた)も購入。しかし、雰囲気は袋井の可睡斎、大雄山の道了尊とそっくり。特に三尺坊を祀る可睡斎の御真殿とは瓜二つと言ってもいい感じです。

三遠への旅3

そんなわけで着きました。あの赤い橋を渡ります。ちなみにここまで私は山道を歩いてきたわけですが、この本堂近くまでは自動車でも行くことができます。自動車でここまで上がる場合は「三重塔駐車場」を目指して行ってください。「きじ亭」というお店の横を…

三遠への旅2

というわけで、清水PAを出発。しかし、この日はなぜか妙に疲れが早い・・・そこで当初の休憩予定&給油予定地であった浜松SAの手前、遠州森町PAで2回目の休憩。

三遠への旅1

前回の更新からだいぶ月日がたってしまいました。実は9月からずっと仕事が忙しく、ブログの更新どころではありませんでした。最近、ちょっと落ち着いてきましたが。秋葉山編はまだ終わっていませんが、年内に完結しそうにないので、ホットな話題から。 最近…

秋葉山本宮秋葉神社へ行ってきた3(上社)

表参道九里橋から駐車場に戻った私たちは、再び東雲名(ひがしうんな)まで戻って、いよいよ天竜スーパー林道を登り、上社へ向かうことにしました。林道は1車線というわけではないけど、そんなに広くはない感じ。ただ、途中、木材を積んだトラックとのすれ違…

秋葉山本宮秋葉神社へ行ってきた2(下社~表参道九里橋)

東雲名(ひがしうんな)から下社へ向かって西へ車を進めます。距離にして10kmぐらい。たいしたことないだろう・・・と思ってたら、片道で40分ほどかかりました。なにしろ下社への道は狭隘(きょうあい)な林道に近い道で、カーブも多く、非常に難儀しました…

秋葉山本宮秋葉神社に行ってきた1(雲名橋~東雲名)

だいぶ前のことですが、静岡県の秋葉山本宮(あきはさんほんぐう)秋葉神社というところに行ってきました。秋葉山というのは、関東・中部では火伏(ひぶせ)、つまり火災除けの神様として厚く信仰されています。 というわけで、私の住んでいるところからはだ…

伊豆山神社に行ってきた

石橋山の続きです。 石橋山をあとにした私たちは、国道135号線に戻り、熱海を目指しました。 次の目的地は、熱海市の伊豆山神社です。国道135号線に「伊豆山」という交差点があり、そこを右折して、山の方へ行くとあります。熱海というところは、その地名が…

富士山をめぐるドライブに行ってきた3(久能山東照宮)

浅間大社を出た私たちは、今度は一路、静岡市方面へ向かうことにしました。しかし、この時点で1時半。お腹が空いてきました。本来は、この日は「道の駅 富士川楽座」にて名物の「つけナポリタン」を食べる計画でした。私は普段、そんなに食にこだわりはない…

富士山をめぐるドライブに行ってきた2(富士山本宮浅間大社)

さてさて私たちはここから一路、静岡県側、富士宮の浅間神社へ行くことになりました。今回は鳴沢村を経由し、本栖湖の近くを通って、朝霧高原を抜け、西富士道路で富士宮に至るルートをとりました。ありがたいことに西富士道路は去年、無料開放されています…

静岡に行ってきた7(マリンパーク御前崎)

御前崎灯台から車に乗り込むと最後の目的地、マリンパーク御前崎へ向かいました。狭い道を通り抜け、県道240号線を経て、海沿いに出ます。この頃から本当に人もいなければ、車も私たちの他にいない閑散とした状態となりました。「マリンパーク入口」交差点で…

静岡に行ってきた6(御前崎灯台と遠州灘)

浜岡原発を後にした私たちは、そこからさらに東へ車を向けました。幹線道路の国道150号線から外れ、旧御前崎町の集落内の細い道を車で走ります。町は過疎化なのか閑散としており、夕闇も手伝ってさびしい雰囲気です。カーナビの指示通り走ると、さらに細…

静岡に行ってきた5(浜岡原子力発電所・浜岡原子力館)

可睡斎をあとにした私たちは、一路南へ車を向けました。国道150号に突き当たると、今度は東へ向かいます。掛川市の沿岸部を走ると、やがて御前崎市に入りました。途中、車内で軽い昼食を済ませると、右手には風力発電所のプロペラがたくさん見え始めました。…

静岡に行ってきた4(秋葉三尺坊大権現総本殿)

ここ可睡斎には、秋葉三尺坊大権現(あきはさんじゃくぼうだいごんげん)という天狗が祀られています。三尺坊という天狗への信仰は、秋葉信仰と呼ばれています。 秋葉信仰とは何か? その導入としては、まず関東人なら誰でも知っている東京の電気街(そして…

静岡に行ってきた3(可睡斎本堂)

矢奈比賣神社(見付天神)を後にした私たちは、車に乗り込み、国道1号線バイパス(袋井バイパス)を使って、隣の袋井市にやってきました。それにしても、さすが国道1号線ですね。静岡県内は、ずっと連続していいバイパスが通っています。車を走らせ、ほど…

静岡に行ってきた2(矢奈比賣神社)

牧之原SAをあとにした私たちは、磐田ICで東名高速道路を降り、磐田市見付(みつけ)にある矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)へ向かいました。矢奈比賣神社は、創建の由来などは詳しくはわかっていませんが、相殿に菅原道真(天神さま)を祀り、見付天神…

静岡に行ってきた1(牧之原台地の光景)

休日を利用して静岡にドライブに行ってきました。 ところで皆さんは静岡と言えば何を思い浮かべるでしょうか? 富士山、お茶、みかん、サッカー・・・そのくらいでしょうか? しかし、静岡は実はすごい広い。まあ、旧国名で言うと遠江、駿河、伊豆の三国が合…

かんなみ仏の里美術館へ行ってきた3

<ここまで> かんなみ仏の里美術館へ行ってきた1 かんなみ仏の里美術館へ行ってきた2 美術館はオープンから1週間ということもあって、賑やかでした。駐車場も結構うまっていて私たちはやっと一つ空いていたスペースに入れることができました。 非常にこぢ…

かんなみ仏の里美術館へ行ってきた2

しかし、桑原地区にはどうしてこのような古い仏像群があるのでしょうか。 薬師如来像の方は、かつてこの地にあった新光寺(廃寺)の本尊であったとされています。 十二神将は薬師如来の眷属ですから、薬師如来と十二神将は新光寺のものと考えられるでしょう…

かんなみ仏の里美術館へ行ってきた1

先週の土曜日、静岡県田方郡函南町(かんなみちょう)桑原地区に仏像を展示する美術館ができましたので、行ってみることにしました。桑原地区に自分が研究している鎌倉北条氏ゆかりの仏像があることを知ったのは偶然なのですが、今までお寺のお堂に納められ…