類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

富士山をめぐるドライブに行ってきた3(久能山東照宮)

浅間大社を出た私たちは、今度は一路、静岡市方面へ向かうことにしました。しかし、この時点で1時半。お腹が空いてきました。本来は、この日は「道の駅 富士川楽座」にて名物の「つけナポリタン」を食べる計画でした。私は普段、そんなに食にこだわりはないのですが、sakusakuなんかで紹介されていたりして、ちょっと「つけナポリタン」を食べるのが密かな夢だったりしていたのです。 そんでもって浅間大社から一般道を使って、富士市へ向かいました。20分ほどで当地についたのですが、ここで大失敗・・・

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当初の計画では 道の駅でつけナポリタンを食べる  隣接する富士川SAのスマートIC(ETC車専用の入り口)を利用して東名へ という計画だったのですが・・・ 道の駅の建物が見えてきて、 「そろそろだなぁ・・・入口はどこだろう?」 と思っていると、それらしき右折レーンがあり、車が一台右折待ちをしていました。 なんとも思わずにそのレーンに入った瞬間、前の車が対向車がいなくなったので、右折していきました。 その車の下にかかれていた路面標示には・・・ 「ETC入口」の文字が・・・ 「げげげ!ここ道の駅じゃなくて、いきなり高速の入り口じゃん!どうしよう、どうしよう」 と思い、ルームミラーを確認。 幸い、右折レーンの後続車はいません。 「左側に戻れるか?」 と思い、左側のサイドミラーを見ると、ずいぶんと車が続いており、戻れない・・・ 少ししたら途切れるかなぁ・・・とも思ったのですが、なかなか途切れない・・・ リスキーなプレーを避けたい気持ちと、たぶんETC入口の手前にUターン路があるだろうと思い、そのまま右折を決断。 すると・・・そのままETC用のバーがあり・・・ 「ポーン♪」とETCの車載器に反応してバーが空きます。 「あれれ?Uターン路は?」 と、思っていると、その先にUターン路らしきものが・・・ しかし、そこのバーはしまっており、さらに「進入禁止」の文字が・・・ その時点で「もういいや」と思い、そのまま進んでしまいました。 「名古屋方面」の看板に従って進んでいくと、富士川サービスエリア下り線の駐車場に出ました。 しょうがないので、ここに車を止めて、ベンチに座り、サービスエリアで売っていた富士宮焼きそばと、持参したパンで昼食を済ませました。 ま、結果的に安上がりになり、よかったですがね・・・ つけナポリタン・・・ サービスエリアは、かなり高い場所にあり、富士の市街地や IMG_7232.JPG

富士川が見えました。ここでも富士山がツンデレーションIMG_7233.JPG

 

ま、そんなこんなで富士川サービスエリアを出発し、清水ICまで東名高速を走ります。 清水ICで降りると、清水の市街地を南へ向かい、日本平パークウェイという道路を使って、日本平の山頂まで行きます。 ロープウェイ前の駐車場に車を止め、さっそくロープウェイのチケットを買います。

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ここからロープウェイが久能山までを結んでいます。 IMG_7234.JPG

ロープウェイです。お殿様の乗る籠をイメージしたという「あおい号」 IMG_7235.JPG

久能山側に着きました!元亀3年(1573)、三方ヶ原で武田信玄にぼろ負けした後、浜松城に逃げ込んだ家康がこのことを忘れないために描かせたといわれる「しかみ像」の家康がお出迎え!

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久能山は、徳川家康が最初に葬られた場所です。 IMG_7241.JPG

 

家康は元和2年(1616)に75歳で、駿府城にてその生涯を閉じました。 その亡骸は、遺言によって久能山に葬られました。 家康にはその後、元和3年(1617)に「東照大権現」の神号が贈られました。 IMG_7243.JPG

 

こうして家康は、「東を照らす」神となったのです。 久能山東照宮は、こうして家康を祀る神社として2代将軍の秀忠によって作られました。 そして、1周忌をもって日光へ改葬されます。 これがいまの日光東照宮です。 人が神になってしまう、というのは古代には御霊信仰(恨みをもって死んだ人を神にして、怨霊を鎮めるだけでなく、かえって守護神にしてしまう信仰)によって盛んに行われました。 崇徳上皇白峰神宮)や菅原道真(天神さま)がこの類ですね。 でも特段恨みを残していない(怨霊ではない)天下人が神になるのは、秀吉から始まったということになりましょうか。 秀吉は豊国大明神(とよくに/ほうこくだいみょうじん)と言います。 まあ、源頼朝も白旗大明神とされて祀られていますがね。 尊氏と信長は神になってないですねぇ・・・なんででしょうか。 楼門から階段を上っていくと・・・

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鳥居があり・・・

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社殿の前に出ます。正面の階段は登れません。 IMG_7248.JPG

 

脇には旧本地堂、いまの日枝社があります。東照大権現の本地は薬師如来だそうで・・・

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これが本殿。2010年に国宝指定がなされました。 IMG_7255.JPG IMG_7267.JPG

本殿裏手からこの門をくぐり・・・ IMG_7259.JPG

階段をのぼっていくと・・・ IMG_7260.JPG

家康の(旧?)霊廟に出ます。 IMG_7262.JPG

家康の神号決定までの様子や、金地院崇伝と天海の論争などは記録があり、面白いです。 それとまあ徳川幕府との関係上、各地の大名が自分のとこの領地に東照宮を勧請するわけです(世良田東照宮参照)が、こういった東照宮は明治の神仏分離令の時、どんな扱いを受けたんでしょうかね? まあ、たいていは生き残っているから、今もあるんだとは思いますが、本来は家康なんて神話に出てくる神さまじゃない上、明治政府にとっては江戸幕府の祀る神様なんて、どうかしたいと思うでしょうに。 それでも牛頭天王とか修験道はだめで、東照宮はいいっていう線引きは、今後調べなければなりませんな。 さてロープウェイのところまで戻ってきました。眼下には駿河湾が広がります。

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この下にある白いのは、ビニールハウス。イチゴ狩りができるそうです。 IMG_7280.JPG

残念なことに博物館は休館中。今回は悉く出直しコースです(涙) IMG_7281.JPG

日本平まで戻ってきました。 IMG_7288.JPG

なんか霞がかかっていて、展望台からの流れも期待できません・・・ IMG_7286.JPG

悔しいので、帰りの車中から友達が撮ってくれた一枚。 IMG_7294.JPG

富士山 「べ、別にあんたのために見せてやったんじゃないからね・・・勘違いしないでよね・・・・・・で、でも・・・また静岡に来なさいよ!」 はい、行きます・・・ 「富士山をめぐるドライブ」なのに、今回撮れた唯一の富士山なのでした。 帰りの東名は大渋滞でした・・・

(おわり)