滋賀県に行ってきた４（多賀大社と彦根城）

♪彦根に立てる井伊の城　草津にひさぐ姥が餅・・・（「鉄道唱歌」）と鉄道唱歌にもある彦根城は、国宝の現存天守閣を持つお城です。現存天守閣は空襲の被害などにより、日本に１２か所しかありません。最近はひこにゃんというご当地キャラクターで有名な彦根には前々から行きたいと思っていました。長浜港に戻った私たちは、ホテルの駐車場に戻り、車に乗り込むと、食事を済ませて、一路彦根に向かいました。時間節約のため、高速道路を使い、（北陸道）長浜IC→米原 JCT→（名神）彦根ICという経路で、彦根に向かいます。しかし、途中で寄り道し、多賀町へ向かいます。

多賀町には、長寿祈願や縁結びで有名な多賀大社があります。これまで琵琶湖の湖畔を旅してきましたが、多賀町はやや内陸になります。途中、道路工事をしていたので、インターを降りてからもだいぶ時間がかかってしまいました。駐車場がやや複雑で、わけもわからず奥へ奥へと行ってしまいました。ともあれ、着きました。暑い日だったので、日に焼けそうです。

[スポット]　多賀大社(たがたいしゃ)（滋賀県犬上郡多賀町）
伊邪那岐命（いざなぎ）・伊邪那美命（いざなみ）の二柱。『古事記』や『延喜式』に見える古社。通称「お多賀さん」。豊臣秀吉が生母大政所（おおまんどころ）の病気平癒を祈願したことで有名。近世には「お伊勢参らばお多賀へ参れお伊勢お多賀の子でござる」の多賀参詣で賑わった。多賀大社の縁起物である「お多賀杓子」は「おたまじゃくし」の語源という話もある。

境内が閑散としているのは暑いのと、平日だからでしょう。

門です。

そり橋があり・・・

鳥居があります。鳥居の前は風情ある街並みで、歩いて見たかったのですが・・・なにしろ暑くて、あまりゆっくりせずに再び車に乗りました。

再び彦根インターの前を通って、彦根城にやってきました。やはり途中の道路工事でずいぶんと時間がかかってしまいました。

彦根城には有料駐車場がいくつもあります。また私たちは一番奥の駐車場にとめてしまいました。入口から結構遠かったです。まあ、結果的に出口に近くてよかったのですが・・・いきなり銅像がお出迎え。井伊直政かと思ったら、幕末の大老、井伊直弼でした。

[スポット]　彦根城(ひこねじょう)（滋賀県彦根市）
彦根藩の藩庁が置かれた井伊氏の居城。徳川家康の家臣で、德川四天王の一人に数えられる猛将・井伊直政は関ヶ原の合戦後、近江の北東部の地を与えられた。最初、直政は西軍の石田三成の居城だった佐和山城（さわやまじょう・現彦根市）に入ったが、この城を嫌い、直政の死後、子の直勝の代になって彦根の現在地にあらたに築城したのが彦根城である。当時の遺構をよく残し、天守・附櫓・多聞櫓など国宝が多数ある。

井伊氏は徳川家康の家臣から始まり、江戸時代を通して幕府の要職を務める譜代（ふだい）大名として活躍した家です。近江の彦根という交通の要地に配置されたこと、家康に封じられて以降、明治維新まで一度も彦根を動くことが無かったことなどを通しても、幕府が井伊をいかに信頼していたかがわかります。井伊氏は幕府の要職に何人も出していますが、その中でも幕末の大老で日米修好通商条約を結び、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼を忘れてはいけません。ここ彦根城でも直政やその親父の直孝より、直弼をわりとプッシュしている感じです。これが彦根城の天守です。思っていたより小ぶりでしたが、素晴らしいです。

天守の中から見ると、琵琶湖が見えます。琵琶湖を臨むお城とはまた素敵です。

こちらは外から見た彦根の市街です。

私は小田原、上田、小諸、盛岡、丸亀などいくつか城下町を旅したことがありますが、お城には必ず地元の高校生がいて、部活の練習なのか、ランニングか何かしています。ここ彦根城にも何人かそういう高校生がいました。お城のある町に育つというのは少し憧れます。旧城下町の独特な雰囲気は私は好きです。そういう町のシンボルはいいですよね。きっと恋人同士の逢瀬の場所もお城だったりして・・・って、そんな古風な子たちはさすがにいないでしょうね。観覧時間の終了が迫っていてあまりゆっくり見れませんでしたが、それでも彦根城を見れて大変満足でした。こうして旅も早くも二日目を終えるのでした。（つづく）