江の島に行ってきた4(稚児ヶ淵~児玉神社)
奥津宮を出発し、再びお土産物屋や食堂が並ぶ通りを過ぎると、まもなく稚児ヶ淵の上に着きます。
稚児ヶ淵という名前は昔、鶴岡八幡宮寺の相承院の稚児、白菊が自休和尚のために身を投げて死んだというよくわからない話からついているそうです。
ここから一気に階段をおりて稚児ヶ淵に下りてくるわけですが、眺めはこの通り、素晴らしいものがあります。
なお、先に紹介した渡船はこの稚児ヶ淵に来るわけです。よって歩いてきた人もここから船に乗れば、一気に弁天橋まで帰れるわけですが、ご覧の通り運航していない時期もあるので注意が必要です。
ここまで来ると本当にポカポカです。島の南側にあたり日差しもよく、日に焼けそうなくらいです。
このあたりにもお店がたくさんあります。やはり呼び込みの目玉は「見晴らし」なのですね。
岩場は格好の釣り場と見えます。釣り人が数人いました。
こんな感じのタイドプールがいくつもあります。結構深いので気を付けなければなりません。
温かいので岩場にこしかけてぼんやりとしていました。
波の音を聞いていると、少しだけいつものストレスフルな日々を忘れます。
最近は本当に失敗や嫌なことばかりあって、辛い限りです。
まあ、決して自分だけがそうではなくて、誰でも嫌なことは日々あることでしょう。
いい人たちに囲まれ、能天気に暮らせる環境などありえないのかもしれません。
結局はそういったことはしかたがないので、その中で生きていくしかないのですが、本当に気が重いことです。
だからこそ、こうしてたまには気分転換をしたくなるのです。
稚児ヶ淵の付近から岩屋へ行くことができます。
もともと江の島は修行の地で、こうした洞窟も本来は修行僧たちがお籠りをするものだったのでしょう。
しかし、今、このメインの岩屋は落盤の後、改修・整備されたもので、徹底的に観光用になってしまい、入場料をとられるうえ、別に見るべきものもないので、今回はパスします。
トボトボと帰り道を行きます。別ルートを通って行くと、途中で児玉神社の前に出ます。
児玉神社は明治期の陸軍軍人で日露戦争で活躍した児玉源太郎大将を祀っている神社です。辺津宮付近の喧騒と比べるとずいぶんとここは静かです。参道を歩いていると猫が上を見ていました。
何を見ているのだろう?としばらく観察していると、タイワンリスが2匹、上にいるのでした。それを狙っているのか、わかりませんが、熱心にじぃーと見つめていました。リスの写真を撮ろうとしたらカメラのバッテリーがなくなってしまいました。ごそごそとリザーブ・バッテリーに取り換えている間も猫は一心にリスを見ていました。そうしているうちに後ろから他の人たちがやってくると、猫は一目散に逃げてしまいましたが、別の場所でやはりリスを見ていました。江の島の猫はリスを食べちゃうのでしょうか?それとも好奇心で見ているだけなのでしょうか?気になります。
なぜ児玉源太郎を祀る神社が江の島にあるのかはよくわかりません。
さて、こうして江の島の旅も終わりです。門のところまで帰ってきました。
私が来た頃はあまり多くはなかった観光客も、この頃はだんだんと増えてきました。
次は聖天島公園へ行ってみます。
→江の島に行ってきた5(~聖天島公園)