前回の続き。
そう言えば、むかし学校では成田空港のことを「新東京国際空港」と習いましたが、このたび民営化され、「成田国際空港」が正式な名称となりました。
成田空港は建設の経緯から暗いイメージがありますが、旅客数と貨物の取り扱い量からすでに日本の玄関と言っていいでしょうね。
さらに「遠くて不便」というイメージが定着していますが、大都市の大空港って言うのは、どの都市もだいたい中心部から成田くらいの距離に立地しているもんだと思いますがね。
それに昨今は成田スカイアクセスの開通や成田エクスプレスの新型車両導入など、アクセス性は向上していると思います。
道路の混雑さえなければ、車でも早いですし。
ただ、成田ってのは滑走路が2本しかないんですな。
しかも一本は2500m。
ちょっと容量不足じゃないでしょうか。
私がむかし、はじめて海外旅行に行ったとき、乗っていた飛行機の窓から、誘導路上で飛行機が渋滞していたのが見えたことが当時、すごい印象的でよく覚えていますが、今もそんな感じなんでしょう。
もっとも4本も滑走路がある羽田も同じようなもんですけどね。
ま、資金云々の前にこの空港はいろいろ難しい空港なので、今後も滑走路の増設はないでしょうが・・・
さてさて、続き。
来た!B747!
いわゆる「ジャンボジェット」
昔は飛行機と言えばこれでしたね。
皆さんも一度は乗ったことがあるのでは?
でも私はたぶん乗ったことがありません。
最初に乗った飛行機はエアバスかなんかだったと思います。
あとはずーとB737とかエアバスですから、たぶんB747は乗ったことないです。
この機体はまだ旧塗装ですね。こっちの方が好きだったかな・・・
本当にアメリカ便って多いんですね。
しかし、この滑走路、離陸便が圧倒的に多いんですね。
このスポットだと離陸機は反対方向なので、しばし待機。
離陸が何便かまとめていって、その間を縫って着陸機が降りてくる感じです。
さて、さてそんなうちに今日の主役が降りてきました。ほぼ定時です。
これがA380。オール二階建ての超大型機です。
新幹線で言うところの「MAX」みたいなやつですね。
これが見たかったんだ。
本当に大きい。迫力満点。
現在、世界でもシンガポール航空(シンガポール)、エミレーツ航空(UAE)、カンタス航空(カナダ)、エールフランス(フランス)、ルフトハンザドイツ航空(ドイツ)、大韓航空(韓国)、中国南方航空(中国)、マレーシア航空(マレーシア)、タイ国際航空(タイ)の9社しか運用していません。
ただ受注会社はもっと多いので、今後は運用航空会社も増えていくと思いますが。
機体の大きさよりも航続距離と燃費を重視する昨今の航空業界では、もはやA380のような飛行機は時代に逆行する乗り物かもしれません。
でも、夢がある機体です。
残念ながら日本航空と全日空はA380を導入する予定がないそうです。
エアバスはヨーロッパの会社ですが、日本はアメリカとの政治上、経済上の結びつきから軍用機にしても旅客機にしてもアメリカ製が多い。
それにボーイングへは日本企業の部品供給数が多い、ということもあって、消極的です。
でも、日航や全日空のA380も見てみたいなぁ・・・と思っています。
単純に考えたら乗員数が多い飛行機は、羽田―札幌間や羽田―那覇間のような多客路線にあてれば、それなりに採算がとれるのではないかと思うのですが、きっと飛行機の運用、航空会社の経営というのは、そんな素人の考えでうまくいくほどのものじゃないんでしょうね。なんと言っても商売ですから、慎重にもなるし、効率性を重視するべきなのでしょうが・・・
唯一の希望の光はスカイマークが導入を予定していることですかね。これは導入されたら見に行きたい。
しかし、787はトラブルばかりが世間の注目を浴びることとなってしまい残念です。
これはMD-11。貨物機です。
マクドネル・ダグラスですから、F-15を作った会社と同じですね。
エンジンが両翼と垂直尾翼に1つついた3発機は、昔はDC-10とかありましたが、現在はあまりないですね。
MD-11は非常に操縦が難しいらしく、フェデックスのMD-11貨物機が着陸に失敗し、炎上、乗員2名が死亡する事故が起きています(成田空港における最初の全損死亡事故)。
もっともこの事故は強風下で起きたものですがね。
ともかくも、そういった理由で旅客機としては敬遠されたのか、MD-11は旅客機としての中古機が貨物機として転用されている例が多いです。
マクドネル・ダグラスがつくった旅客機は、エンジンが後ろの方についていたりと、特徴的な機体が多くて好きですが、もう滅多に見ることはできないでしょうね。もうちょっと早く飛行機趣味に目覚めていたらなぁ・・・
滅多に見れない、と言えばロシア製の機体(ツポレフとかアントノフとか)もそうですが、こちらはあんまり興味ないんだなぁ・・・
昔はスホーイとか、ミグとかロシア製の戦闘機とか好きでしたが、今は軍用機も旅客機もアメリカ製の方が好きです。
B747は、MD-11とは違って世界的なベストセラーですが、やはり燃費や効率性では、後進たちの方が良いということになるでしょうから、今後貨物機への転用も増えるかもしれないですね。
まあ、でも機齢の新しいやつは、まだこうしてバリバリ現役ですが。
ほんでもってスポット移動。
寒い中、延々と待って現れたのは・・・
やっぱりA380
今度はシンガポール航空。
いや、でかい。そして、4発機とあってエンジン音がすごい。
この機体は4000mの方の滑走路にしか着陸できないので、ずっとこっちで待っていたわけです。
本当にすごかった。いやあー、本当に夢のある機体です。
そんなこんなの成田ツアーを終えました。
帰りは富里に出て、回転寿司を食べて帰りました(私はお寿司が大好きなのです)。
それにしても飛行機はよかったのですが、天気が悪く、写真はボツばっかり。
また、天気のいい時に行きたいです。
成田は基地ではないので、ちゃんとした飛行機ウォッチングスポットや公園もありますので、おすすめです。
機動隊がしょっちゅう警備して回ってるので、物々しいことは確かなのですが、逆に考えれば安全とも言えますね。
ドライブの途中にちょっと飛行機をみるだけなら、大きな駐車場がある「空の駅 風和里(ふわり)しばやま」がおすすめです。
飛行機見てると、結構心が癒されることに気づいた昨今のpt-watcherなのでした。
(おわり)
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