類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

北関東をドライブしてきた2(中禅寺湖・中禅寺)

ところ変わって、私たちは中禅寺湖にやってきました。カーナビの案内結果によると、距離にして約120km。北関東の大横断です。 ルートとしては、桜川筑西ICから北関東自動車道を宇都宮方面へ走ります(ちなみに北関東自動車道は栃木都賀JCTから高崎方面の岩舟JCTまで東北道と共用しています)。栃木都賀JCTで東北道に入り、宇都宮方面へ向かい、宇都宮ICで降りて日光宇都宮道路に入り、終点の清滝ICまで走ります。さらにいろは坂を登り、明智平を越え、実に2時間弱車に乗りっぱなしでした(しかし、道路はずっと順調でした)。 私としても、なんでこんなルートにしたのかわかりませんが、とにかく、ひたすら高速道路を走ってはるばる奥日光までやって来たのです。 茨城の梅雨の蒸し暑い気候とは一転。標高も高くなり、中禅寺湖畔は、やや肌寒く曇っていました。 IMG_5436.JPG 中禅寺のある付近は、華厳の滝二荒山神社といった名所とは離れていることもあってか、無料の駐車場があります。私たちはその県営歌が浜駐車場に車を止めると、中禅寺へ向かいました。 IMG_5444.JPG 中禅寺湖の由来は、言うまでもなくこの中禅寺なのですが、私は今まで東照宮華厳の滝は行ったことがあるものの、この中禅寺は行ったことがありませんでした。中禅寺もまた坂東札所の一つで、「立木観音(たちぎかんのん)」の別称で知られています。 IMG_5440.JPG 拝観料を払って門をくぐり、大黒天堂の横から本堂に入ります。 すると、本尊の千手観音像、通称立木観音を見ることができます。 立木観音とは、立ったままの木(つまり生きたままの木、生木)の幹に観音様を掘った・・・と伝えられている観音像のことで、ここ日光だけではなく、全国にその伝説を持つものがあります。ただ、一番有名なのはこの中禅寺のものでしょう。 中禅寺の立木観音は、実は中禅寺のホームページ(http://www.rinnoji.or.jp/keidai/tyuzenji/tyuzenji.html)で見ることができますが、これは実際に見たほうがインパクトが強いというか、圧巻です。 高さ6mの観音像は、どっしりとした感じで、重厚感があります。ともかくその大きさには驚きました。 横でお坊さん(?)的な人が説明をしてくれてわかりやすいです。ただ、その方が説明の最後の方になって、突然2000円で売っているお守りの説明をしはじめて、びっくり。商売根性が強いというべきか、観音様の前でいろいろ複雑な気分になりました。 ともかく参拝を終えると、奥を通って五大堂の方へあがることができます。 五大堂は本堂裏の小高い場所にあり、そこから中禅寺湖が一望できます。 IMG_5442.JPG しかし、この五大堂の中も特設・お守り売場のようになっていて、儲かってそうな雰囲気を醸し出しています。 お寺にもいろいろあるようです。 なお、中禅寺には「波之利大黒天」なるものがあります。 「波之利」は「はしり」と読むのですが、昔、日光山を開いた勝道上人が男体山に登頂を成功することを祈願したところ、中禅寺湖の波の上に大黒天が現れ、事が成就したことから、この大黒天を祀って「波之利大黒天」としたそうです。 IMG_5441.JPG しかし、「波之利大黒天」は普通に読んだら「波乗り大黒天」です。どうしても私は霊験あらたかな大黒天の姿が想像できず、サーフボードの上に乗って湖面を滑ってくるゴキゲンな大黒天の姿しか想像できず、苦しみました。以後、中禅寺湖を見るたびに、この光景が思い浮かびそうで恐ろしいことです。 ともかくも、いろいろなものを見た私たちは、車に乗り込み、次の目的地を目指しました。 (続く)