長年、病床にあった正岡子規の世界が、彼が眺めえた根岸の子規庵の庭であったように、埼玉県の片隅にある私のアパートのベランダでも小さくも、厳しい様々な世界が展開されていました。
ベランダの排水口付近に巣を張っていたオオヒメグモ。
以前、その意外なハンティングの方法を教えてくれた彼女(今日のクモさん)でしたが、巣はあるものの本体はどこかへ行ってしまいました。
台風などが続いたので、何かあったのでしょう。
生きてるか、死んでるか・・・
主がいなくなった巣はゴミがからまり、汚いだけなので、撤去しました。
一方、室外機の下に巣を張っていたジョロウグモも、8月15日頃、実家から埼玉に帰ってくるといなくなっていました。
こちらは巣もろとも。
こちらもどこへ行ったか・・・その後、台風などがあったから厳しかったかもしれません。
・・・と思ったら、その下に新たな巣が。でも、これジョロウグモの巣かな?
さらにその下の壁際に、ご本体が。
これが室外機の下にいたやつなのか。たぶんそうだとは思いますが、もう相当弱っていました。
まもなく9月。
普通ならばもうちょっと成熟していなければいけないはずなのに、幼体のような小ささ。
おそらく、もうだめでしょうな。
この子の命はあと僅か・・・
かわいそうですが、これが自然。人間がどうこうといったこともできません。
その上では、また新入りが巣を張っていました。
なんのクモかはわかりません。
カメラがいつものやつとは違って、安いやつだからよく撮れないや。
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久々の休日。
天気予報も大外れ(・・・で晴れた)なので、思い切ってあちこち掃除だ、と思い、ガラッとベランダへ通じるガラス戸を開けたら・・・
いつの間にか、年季の入っていそうなコクサグモの巣が。
寝床のかなり近くな上、桟に毛がたまっていて汚いので、掃除のため、かわいそうですが、ご退去願いました。
ごめんね。
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世紀の誤審
最近、気になったのだけど、よくスポーツの試合(特にサッカー)で審判のミス(とされるジャッチ)がなされた時に、メディアがいちいち「世紀の誤審」って見出しをつけるのは、いったい何でなんだろうね。
そりゃあ、オリンピックやサッカー・ワールドカップの決勝などすごい重要でレベルの高い試合で、誤審があったならば、そう使ってもよさそうだけど、たかがワールドカップの地区予選やプロ野球・高校野球の試合なんかで、いちいち「世紀の誤審」とか言われると、あんまりにも大げさな気がしてならない。
誤審はたびたび問題になるが、スポーツって人間がジャッジするから楽しいのだと思う。
サッカーだって審判によってファールの取り方が厳しかったり、甘かったり。
野球のストライクゾーンが広かったり、狭かったり。
贔屓しているチームがそれによって不利な状況に置かれたら、誰だって面白くないのはわかる。
それで「ビデオ判定を導入しろ」とかなんとか言う人は多いけど、だが、もしこれがコンピューターや機械の技術を導入して、完璧にジャッジできるようになったら、まるでコンピューターゲームのようで面白くないと思う。
ジャッジに差があるから、セオリー通りに進まないこともあり、ゲーム展開が読めなかったり、あるいは一つのジャッジで試合の行方が変わったりするからスポーツは面白いのではないか。
って思うけど。
特にこの前の日本代表の試合。
日本の選手のゴールは、ゴールラインを割っていた、誤審だ、とて日本のメディアはずいぶん騒いでいたが、まぁ、審判は俯瞰カメラの位置から見ているわけじゃないしね。
キーパーが弾いたら、ゴールしてない、と思ってしまうのも、素人の考えでは無理ないように思うけど。
それよりも気になったのは、(試合はダイジェストでしか見てないけど)日本の選手、下手くそ過ぎじゃないかって。
こういうことを言うと、必ず「じゃあ、お前やってみろよ」って言う人がいるのだけれども、日本代表の選手はみんなプロでしょ?
プロなのに、あんな下手じゃあ、「世紀の誤審」とか「中東の笛」とか言っている場合じゃないと思う。
そして、むしろアウェーでしたたかな戦い方をしたUAEの選手・チームを誉めるべきかと。
そうしてみたら、あの浅野選手の当たり損ねのシュートが、「ゴールラインを割っていた」と正しく判断してもらって、あれが日本の得点になったとしても、嬉しいかな?
私はそんな嬉しくない。
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おまけ
最近、ケチャップ・パスタにはまっている。
トトロそば
(おわり)