類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

雲峰寺(甲州市)

続いてやってきたのは、裂石山(さけいしざん)雲峰寺(うんぽうじ)。大菩薩嶺の登山口へ行く途中にある臨済宗妙心寺派の寺院である。創建の由来はよくわかっていないが、武田氏や塩山の恵林寺と関係が深い寺院のようだ。特に甲府の鬼門を守る寺として、武田信玄に由来する文書が複数あるとのこと。また、武田氏が滅亡した折り、家臣たちが 「日の丸の御旗」 「孫子の旗」 「諏訪神号旗」 などをこの寺に持ち込み、今も寺宝としてこれらは現存している。

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411号から大菩薩嶺の看板に従い、県道へ入る。

まもなく雲峰寺の入り口が見えるが、そこを通り過ぎ、道沿いにある駐車場へ。

GFS号は、そこに止める。

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駐車場は広々。ここから境内に上がることもできる。

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しかし、今回はあえて道を戻って、ちゃんとした参道を経由していくことに。

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途中、甲州市の建てた看板があり、由来などが書いてあった。

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山奥のこと、静かな参道はとてもいい感じ。

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いよいよここから境内へ。灯籠が並んでいる。

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ここから石段を登って行く。涼しげな雰囲気に気分も爽快。

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見上げると山門が見える。

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こちらには旧塩山市の看板が。

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後を振り返ると杉林の山道。

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山門が見えてきた。

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山門は左右に金剛力士がいる仁王門であった。

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吽形

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阿形像

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額には山号が書かれている。

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門をくぐると、すぐに本堂が正面にある。

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唐破風の 向拝がついた入母屋造りである。屋根は檜皮葺。質素だか、とても重厚感がある建物だ。

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永禄年間(16世紀)頃の室町時代の建物で、国の重要文化財の指定を受けている。

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他に雲峰寺には、さきほどの仁王門、庫裏、書院など合計4棟の建物が重要文化財の指定を受けている。書院のみは江戸初期だが、他は室町時代(戦国期)の建築で何気にすごい。

本堂は、なかなか美しい建物だ。

しかし、見た目は禅宗というよりは、山岳寺院に多い密教建築的な雰囲気が漂っている。

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隣の庫裏も特徴的でよい建物。これも室町時代の建築で重要文化財

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こちらは鐘楼。

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境内にある宝物館は、平成になってから作られたものらしい。

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コンクリート造りの収蔵庫のような形をしている。

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ここに件の武田の旗などがあるらしい。

…が、「本日休館」らしい。

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「南無法性諏訪上下大明神」と書かれた諏訪神号旗や「風林火山」で有名な孫子の旗は、確か恵林寺の宝物館でも見ることができたはず…

一方、ここには現存最古の日の丸の旗もあるんだとか。

是非、見てみたかったが、開いてないならしかたがない。

秋めく境内は非常にのどかでよかった。

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こんな素敵なお蔵もあった。

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いいな。我が家にも欲しい、こんな蔵。

いったい何が入っているんだろうか…

東側の駐車場へ戻る道もあったのだが、なぜかまた山道の参道を選択してしまった。

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駐車場へテクテク戻る。

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雲峰寺。なかなかよかった。

そして次なる目的地へ…!

(続く)