可睡斎の由来・・・なるほど。 でも、よくわからない伝承ですが、とりあえず居眠りしちゃった和尚さんと、笑って取り繕う家康の様子が浮かんできました。 さてさて、本堂のお参りを済ませたので、いよいよ・・・ メインの方へ行きたいと思います。 (つづく)
可睡斎は寺の名前で、山号を万松山といい、曹洞宗屈指の名刹、およそ六〇〇年前恕仲天誾禅師のお開きになった寺で、降って十一代時の住職仙麟等膳和尚は、幼い家康とその父を戦乱の巷から救い出しました。その後、浜松城主となった家康公は親しく和尚を招いて旧恩を謝し、その席上でコクリコクリと無心にいねむりをする和尚を見て家康公はにっこりせられ、「和尚 我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。我れその親密の情を喜ぶ 和尚眠る可(べ)し」と言って、それ以来「可睡和尚」を愛称され、後に寺号も「可睡斎」と改め、駿河、遠州、三河、伊豆四ヶ国の総録司という取締りの職をあたえ拾万石の待遇にせられ、以来歴代の住職は高僧が相次ぎ、名実ともに東海道における、禅の大道場として面目をほしいままにしております。
静岡に行ってきた3(可睡斎本堂)
矢奈比賣神社(見付天神)を後にした私たちは、車に乗り込み、国道1号線バイパス(袋井バイパス)を使って、隣の袋井市にやってきました。それにしても、さすが国道1号線ですね。静岡県内は、ずっと連続していいバイパスが通っています。車を走らせ、ほどなくしてついたのは袋井市久能に所在する曹洞宗の可睡斎(かすいさい)です。可睡斎という寺号はなかなか珍しいと思いますが、その由来と同時にここには非常に興味深い信仰が存在します。
車は可睡斎の門前に着きましたが、駐車場がよくわかりませんでした。
しかたがないので、隣接する1回300円の可睡駐車場というとこに入れましたが、他の人は境内(無料)に乗り入れていて、ちょっとそこらへんの仕組みがよくわかりませんでした。
ま、ともかくも可睡斎に向かいます。こんな幟が立っていました。
「秋葉総本殿三尺坊大権現」とあります。
総門から入ります。
ここにも「秋葉三尺坊大権現御本体鎮座道場」とあります。
総門の脇には・・・
こんな看板が!【クリックで拡大可能】
「万松山」
看板が好きですね。このお寺。【クリックで拡大可能】
階段をあがると・・・
立派な山門。
庫裏でしょうか?
こちらも?
輪蔵。
境内。
本堂。
可睡斎は曹洞宗のお寺です。曹洞宗と言えば、禅宗です。禅宗と言えば、鎌倉の円覚寺・建長寺や京都の諸寺社のような質素で凛とした雰囲気を想像しますが、意外と曹洞宗は修験道と関わりを持つお寺が多いことが大きな特色です。例えば道了尊で知られる南足柄市の大雄山最乗寺や半僧坊のある静岡・引佐の奥山方広寺、豊川稲荷で知られる愛知県豊川市の妙厳寺などはいずれも曹洞宗です。
私はこれまであんまり曹洞宗に注目していなかったのですが、修験道とからむ曹洞宗は今後注目する必要があります。
可睡斎の由来は、次の通りです。【クリックで拡大可能】