国道140号に戻ると、さらに
秩父市街地方面へ進み、皆野を過ぎて荒川が迫ってきたところで左に曲がります。すぐに目的地、黒谷(くろや)聖(ひじり)神社に着きます。神社の前に駐車場があるのですが・・・
4台ほど停められる駐車場にすでに3台入っています。空いているスペースが一つしかありません。しかも後ろから車が数台来ているのに道が狭い・・・
しかし、止めるより他ありません。あまり運転が上手くないので、大きい
フォルティスをバックで入れるのも一苦労。とりあえず後続車には待ってもらってハザード・ランプを点けて、ゆっくりバックします。
後続車がいるので焦りましたが、意外にも一回の切りかえしだけで、入りました。もっとも助手席にいる友達に左側は見てもらっていたので、内心そんなに慌ててはいなかったのですが。ともあれ無事に駐車場に止めることができ、神社に向かいます。
一見すると村の鎮守さまのような雰囲気の
聖神社ですが、意外にも参拝客が数人いる上、テープの御神楽が流れ、賑やかです。
石段を登ると・・・
社殿があります。
この神社は日本で最初の流通貨幣、和同開珎(わどうかいちん)が鋳造される契機となった銅の発見地に近いことで有名です。
社殿の前にはこんな大きい和同開珎が・・・
和銅とは、和(=日本)の銅ということ、つまりジャパニーズ・ドウ、国産銅のことです。
この自然銅発見がよほど嬉しかったのか、当時の政府はすぐに
元号を「
和銅」に変えています。
そうして、この銅を使って、貨幣(和同開珎)が作られたのです。
しかし、日本において
貨幣経済が発達する入り口は
鎌倉時代後期ですので、全国的に流通するといった段階ではまだないのですが・・・ともかくも初の流通貨幣となるわけです。
今では和同開珎にちなんで銭神さまとして、お金に関わる神様として売り出し中のようです。
社殿の前ではこんなものが売っていました。
【クリックで拡大】
和同開珎のレプリカです。
結構リアルです。500円もしましたが、なぜか妙に気に入って二つも買ってしまいました。
良い買い物をしたのと、のどかな秋の
秩父に心も穏やかになります。
帰る頃には他の皆さんはみな帰ってしまい、駐車場には苦労して入れた
フォルティスがぽつりと一台だけ残されていました・・・
こうして私たちは次の目的地へ向かいました。
(つづく)