猫娘の変
最近、電車に乗っていると、日本橋三越で8月6日まで開催中の、「ゲゲゲの鬼太郎トリックアートの館」の広告が貼ってあるのがよく目につきます。ぼんやりと眺めていると、見慣れた鬼太郎の隣に可愛い女の子が・・・
気になって調べてみると、これは「猫娘」でした。
参考HP
・フジテレビ ゲゲゲの鬼太郎キャラクター
・日本橋三越 ゲゲゲの鬼太郎トリックアートの館
(閲覧、ともに2012年8月4日)
私はゲゲゲの鬼太郎の漫画やアニメを見たことがないので、よく知らないのですが、それでも私の知っている「猫娘」と何かが違う、と思いインターネットで調べてみました。すると・・・
参考HP
・保存版・猫娘図鑑
なんと猫娘も時代によってデザインが違うということがわかりました。私が知っているのは第4期の猫娘だったのです。アニメで、物語であるということを差し置けば、時代とともに妖怪の猫娘も、現代風に可愛らしく変化した、ということですね。
それで、不意に思い出したことが一つ。
昔、中学生の頃、ラジオを聴いていたら、怪談特集みたいなものをやっていて、そこで「時代とともに怪談の小道具は変化する。怪談には次第に鉄道や自動車、電話のような文明の利器が登場するようになる」といったようなことを言っていたのが、とても印象深かったのを思い出しました(民話で有名な松谷みよ子さんの本にも、同じようなことが書いてあったような気がします)。
私はわりと怪談や都市伝説が好きなのですが、現代では確かに携帯電話やコンピューター、インターネットなども怪談の素材の一つとなっています。
ここから、怪談とは文明とは切り離されたような古臭いことではなく、逆に人間やそれが生み出す文明と非常に密接に関与した存在なのだと考えました。
猫娘の一件から、不意にそんなことを思ったのでした。