類聚メモ帳PART2

更新はすごい不定期です。

本興寺の津波供養碑(長生村)【前編】

出張で千葉県の外房の方に行ってきた。その帰り道、以前から気になっていたものがあるお寺によってみた。

それは千葉県長生郡長生村一松ひとつまつ集落所在の本興寺にある津波供養碑である。 これは元禄16年(1703)11月23日夜に発生した元禄地震による津波被害による死者を供養するためのものであるという。

かねてより千葉県内の水難供養碑に興味があったことから、遥々遠方まで出張に来たついでに寄ってみることにした。

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九品仏・浄真寺【後編】(世田谷区)

さて、浄真寺の通称を九品仏ということについて述べなければならない。この九品仏とは浄真寺にある九体の阿弥陀如来のことを指す。阿弥陀如来と言えば、西方極楽浄土の主で、浄土信仰の中心的存在となる仏だ。観無量寿経というお経に「光明は遍く十方世界を照らして 念仏の衆生を 摂取して捨てたまわず(阿弥陀如来の放つ光は、世界を隅々まで照らして、念仏を唱える人々を残らずお救いになり、決して見捨てない)」という一節があり、一切の衆生を救済するという。

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九品仏・浄真寺【前編】(世田谷区)

東急大井町線九品仏(くほんぶつ)駅という駅がある。この駅の名称が、何か仏教的なもの(寺院の通称的な何か)に由来している、ということは曖昧ながらわかっていた。しかし、その何かを知る機会はなかなかなかった。ところが2019年、平成31年の年始、仕事でこの近くまで来た。出張の途中でプライベートな趣味に興じる、というのは私の信念上、ちょっと気が引けたが、普段滅多に下りない九品仏駅で降りたので、せっかくだからと「九品仏」の由来を調べてみようと思ったのだ。 topimage.JPG

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日本の翼 ―Japanese Wingsー

昨年末に日本海にて発生した韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊機に対する射撃管制レーダーの照射(ロックオン)事件。以前、中国海軍のフリゲート艦が海自の護衛艦に同様のことをして問題となったが、今回はある意味、(その傲慢さで押し通すという点では一貫している)中国よりも、より厄介な(真性かまってちゃん)相手に問題はこじれにこじれた。 恥も外聞もわきまえず、嘘に嘘を塗り固め、駄々っ子の喧嘩のように、デタラメと言いがかりをわめき散らす、反日にしか国家統合の意識を見出すことのできない、アイデンティティを見失った某「大嘘民国」のことなどまったくもってどうでもいいが、図らずも当事者となった海自のP-1対潜哨戒機のことが私は気になった。 IMG_6347.JPG 続きを読む

日金山には鬼がいる(熱海市)【後編】

地蔵堂(本堂)を見終わると、境内をしばらく周囲をウロウロと彷徨った。そうしているうちに、今まで晴れていた空は俄かに曇りだし、強い風が吹き始めた。場所が場所だけに、ちょっとドキッとする。 「あまりいたくない場所だ」 そう思いながらも、東京から函南を経て遥々やってきて、そさくさと退散するのは何かもったいない気がして、引き続き境内の散策をした。 IMG_3272.JPG

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日金山には鬼がいる(熱海市)【中編】

伊豆地方の山上他界として知られる日金山。隣接する霊園から山道を歩くこと10分ほどでたどり着いた日金山東光寺。死者の魂が集まる山、地蔵信仰の霊地として、かつては多くの人が参詣したというこの地も平日の真昼間は人っ子ひとりいなく、静まり返っていた。

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